もはやテレビを凌駕する存在となった、Youtube。鉄道(交通)に特化したチャンネルも数多く存在する。
選択肢が多いゆえに、どれが自分にとって面白いか、迷う人も多いと思われる。
そこで、私が好きなチャンネルについて、特徴を比べてみた。チャンネル選びの参考になれば幸いだ。
鉄道系では最大手(登録者100万人超え)のチャンネルだ。
テレビ出演や書籍の出版も果たしている。
彼の魅力は、やや早口ながらも聞き取りやすく、上品なナレーションだ。
また、歴史の教科書に出てきそうな情報を交えたり、きめ細やかに車窓や車両を描写したりする。
それらの要素が相まって、NHKの教養番組もしくはドキュメンタリー映画のような、雰囲気を作り出している。
まず観て欲しい動画『【名古屋→東京】ひかり号がおすすめ!ひかりに乗ろう!』
関西圏を中心に取り上げる鉄道のチャンネルだ。
どの路線や駅についての動画にも、笑いを誘うナレーションや字幕が散りばめられている。
スーツ交通がドキュメンタリーなら、こちらはバラエティーといえる。
目玉企画となっているのが、公共交通機関を利用した攻防戦「鬼ごっこ」シリーズだ。
GPSを使って迫りくる鬼チームを、マニアックなルートや手段で煙に巻く逃亡者チーム。最後まで勝負の行方は分からない。
まず観て欲しい動画『【恐怖】この世の終わりみたいな駅メロが流れる駅があった…』
中京圏を主に扱う鉄道のチャンネルだ。
クラシック音楽を始めとする、優し気な音楽をBGMとすることが多い。
ナレーションもそれに合った、丁寧で柔らかい印象を受ける。
リラックスして観ることができる。
しかし時折、名古屋〜大阪を最も長くかかるルートで移動などといった、過酷な企画を起こす。
まず観て欲しい動画『【恐怖!】長距離走る「トイレ無し電車」に乗ったら〇にそうになった』
首都圏の鉄道を主に題材とするチャンネルだ。
交通手段を、贅沢なものか貧乏なものか(例:グランクラスか夜行バス)決めて移動する、「天国と地獄旅」シリーズが有名だ。
鉄道の他、自動車ヤリスクロスを自ら運転して長距離(例:東京〜青森)を移動する企画も、見応えがある。
また、「ゲスト」と称してよく登場する友人・大隅とのやり取りも、動画にユーモアを添えている。
まず観て欲しい動画『首都圏のJRで最新の車両と最古の車両を乗り比べてみた。』
首都圏の鉄道を中心に扱うチャンネルだ。
路線や駅について、他の人が気づかない角度から取り上げる。
それだけでなく、なぜそのような事実に至ったかも、分かりやすく説明する。
例えば、『日本で唯一”電車が走らない県”に行ってきた! 理由がスゴい・・・』は、徳島県に電車が走っていない事実の他、そもそも鉄道と電車の違いは何かの説明や、その意外な理由も、簡潔に理解することができる。
また、ショート動画「鉄オタあるある」シリーズは、クスリと笑える。
まず観て欲しい動画『【赤以外禁止】赤色の電車だけをひたすら乗り継ぐ旅!ゴールは○○!』
中京圏をメインとする鉄道のチャンネルだ。
冒頭で、白手袋をはめた手を振って挨拶するのが、お決まりとなっている。
特に面白いのが、「スピード対決」企画だ。
例えば、『【横浜→大宮】2画面同時再生で徹底検証! 上野東京ライン vs 湘南新宿ライン(特別快速)どっちが速い!?』は、2画面で 倍速の車窓が映し出され、上野東京ラインと湘南新宿ラインの速さ・ルートの違いを理解できる。
沿線ユーザーであれば「やっぱりこっちが速いんだ」と納得でき、乗ったことがない人ならば「この2路線は僅差なんだ」と感心できる。
速いルートが分かることで、鉄道を利用する際に参考にできるため、実用性が高い。
まず観て欲しい動画『【成田空港→東京】2画面同時再生で徹底検証! 「スカイライナー+山手線」 vs 「成田エクスプレス」どっちが速い!?』
同じ鉄道を題材としていても、それぞれ雰囲気が異なるのが分かる。
今後も、既存のチャンネルにない特徴を持ったチャンネルが登場するのが、楽しみだ。