龍ヶ崎市は、茨城県南部にある市だ。
東京から、JR常磐線で約1時間乗った先にある。
改札を出て階段を下りると、私鉄の乗り換え案内が見える。
関東鉄道竜ヶ崎線だ。
関東鉄道竜ヶ崎線は、佐貫(さぬき)〜竜ヶ崎を結ぶ私鉄だ。
常総線と同様、非電化だ。
全3駅で、所要時間は7分。
市の正式名称は「龍ヶ崎」だが、路線名と終点は「竜ヶ崎」となっている。
車両は、1両の気動車だ。
白地に赤と青の、3色の塗装が施されている。
通常のデザインの車両の他、「まいりゅう号」というラッピング車両も走っている。
つり革には、龍ヶ崎市の名物であるコロッケのオブジェが刺さっている。
JRが龍ヶ崎市と名乗っているのに対し、関東鉄道の駅は佐貫となっている。
佐貫は、龍ヶ崎市ができる前からあった町の名前だ。
JRが改称したのに対し、関東鉄道は昔の名前を維持している。
発車すると、町の中を曲がって走っていく。
住宅に挟まれたレールを進む。
かと思いきや、建物が減り、田園地帯に入る。
水田だけでなく、林もある。
中間の駅・入地に着く。
列車交換の設備はない。
入地を発車すると、林や畑の間を走っていく。
カーブする地点から、広々とした水田が見える。
家屋やビルが遥か遠くにあり、水田の奥行きを感じられる。
少しずつ建物が増えていく。
やがて、市街地が見えてくる。
終点・竜ヶ崎に到着する。
竜ヶ崎の駅前には、古めかしい商店が並ぶ。
長く営業していそうな喫茶店や旅館、書店があり、風情が感じられる。
関東鉄道竜ヶ崎線は、短時間で気軽に乗れて車窓が楽しめる、非電化路線だ。
わずか7分とはいえ、人気の多い地域から喉かな地域、そしてまた生活を感じる地域へと移り変わるのが特長といえる。
2024年8月乗車