千葉県で最も大きな駅・千葉からは、様々な路線が伸びている。
外房線で大網まで乗り下車すると、少し離れた所に別の路線のホームがあることに気づく。
JR東金線だ。
東金線は、外房線の大網と総武本線の成東を結ぶ路線だ。
1900年に開通した。
全線単線で、本数は一時間に2、3本程度となっている。
全5駅で、所要時間は約17分。
車両は、209系が使用されている。
黄色と青色のラインが特徴だ。
外房線や内房線、総武本線や成田線と共通の車両だ。
大網の駅前には、コンビニや店舗が点在する。
静かな郊外の駅だ。
大網を発車すると、大きくカーブする。
森の中の単線を走っていく。
しばらくすると森が開けて、ビニールハウスも見られるようになってくる。
水田が広がる地帯に入る。
次の駅は福俵という。
米が実る地域にぴったりの、縁起のいい名前だ。
福俵を出ると、住宅が多くなる。
のどかながら、生活感のある景色が見られる。
この路線の由来にもなっている、東金に着く。
乗降客が多く、踏切を往来する車もそれなりにいる様子だ。
東金を出ると、再び田園が広がる中を走っていく。
次の駅は求名(ぐみょう)という。
この名前の由来は、鷹狩りに来た徳川家康が地の名前を家来に聞いた時に、家来がとっさに「(名を求められたため)求名と申します」と答えた出来事と言われている。
広々とした田園風景を眺めていると、終点・成東に到着する。
駅の改札と反対側は、のんびりとした農村が続いている。
改札を出ると、駅舎が煉瓦造りだと分かる。
駅前にはバスターミナルがあるものの、飲食店などはほとんどない。
駅の利用者は多いが、全体的に静かだ。
駅のコンビニで軽食を買い、食べつつ帰りの電車を待った。
JR東金線は、黄色と青色の列車が、田んぼの中の単線レールを走る路線だ。
2024年8月乗車