岐阜県の多治見は、最高気温40度を記録した市として有名だ。
多治見駅からは、JR中央線の他に、太多(たいた)線にも乗れる。
太多線は、多治見と美濃太田を結ぶ非電化路線だ。
1918年に開通した。
中央線と高山本線を結ぶ役割を果たしている。
全8駅で、所要時間は約30分。
使われている車両は、キハ75系という気動車だ。
他のJR東海の車両同様、オレンジ色のラインが特徴だ。
加速する時、大きなエンジンの音がするのが特徴だ。
気動車ながら高速で走ることができ、のどかな景色が速く流れていくのを楽しめる。
多治見を出ると、複雑につながった中央線の線路と分かれて進んでいく。
頭上には架線がないので、遥か向こうまで見渡せる。
一軒家が並ぶエリアを走る。
郊外を走っていたが、少しずつ建物の数は減り、田園地帯に変わっていく。
姫に到着すると、対向の列車がやって来た。
列車交換できて降りる人が多いことから、それなりに発展しているのが分かる。
なお「姫」の地域名は、神話に由来があるという。
列車は、広大な田園の中を走っていく。
次の下切では、ホームから北濃の山脈を眺めることができる。
季節柄、高い部分は雪に覆われている。
低い部分の青々とした色合いと、綺麗なグラデーションをなしている。
可児では、二回目の列車交換が行われる。
対向の気動車が停車してすぐに、奥から名鉄の赤い電車もやって来た。
この駅は、名鉄広見線の新可児と隣接している。
2両の気動車の向こうに、4両の電車が並ぶ光景を見ることができる。
列車交換を終えて、住宅街を走っていく。
車が行き交う国道21号の下を潜る。
木曽川に架かる橋梁を渡っていく。
ほのかに緑色の水面が、鏡のように遠い山脈や町並みを映し出す。
水が隅々まで行き渡り、淀みなく流れている。
息を呑む絶景だ。
目を奪われていると、美濃川合に到着した。
列車は、終点の美濃太田に到着する。
閑静な街といった印象を受ける。
中山道の太田宿として栄えた歴史がある。
向かいのホームには、岐阜方面へ行ける高山本線の気動車が停まっている。
ここから高山本線に乗ると、滔々と流れる木曽川と険しい山並みといった、大自然の車窓を楽しめる。
太多線は、非電化でありながらパワフルな車両が、宅地や田畑、河川を走っていく路線だ。
2025年3月乗車