ビジネス街とレジャー施設を結ぶ、海沿いの電車 JR京葉線

オフィス街と、テーマパークやイベント会場をつなぐ路線

東京駅は大規模なので、慣れないと迷子になる。

中でも、JR京葉線は他の路線よりもずっと南側にあるので、乗り換えが大変だ。

そんな京葉線を、蘇我まで乗り通してみた。

京葉線って、どんな路線?

京葉線は、都心と千葉県を結ぶ路線だ。

東京湾の埋め立て地を経由する。

1988年に全線開通した。

(貨物列車のイメージ)

かつては、工場地帯を走る貨物路線だった。

工場用地から住宅用地へと変化するに伴い、旅客路線化した。

赤いラインの車両

ラインカラーの赤色に合わせた、赤い帯を巻いた車両が走る。

鮮やかな印象を受ける。

(2009年撮影)

意外にも、2011年までは水色の車両が走っていた。

赤い電車と水色の電車が並ぶ光景は、さぞ華やかだっただろう。

地上に出て潮見

東京、八丁堀、越中島は、地下を走っていく。

越中島を過ぎてしばらく坂を登ると、地上に出る。

海と工場、マンションが混ざった光景が見られる。

潮見に停車する。

目の前に、大きくカーブした高架が見えてきた。

高い暴風壁に囲まれた線路を登り、急カーブを経て、トラス橋を潜る。

左手に、巨大な煙突(産業廃棄物処理場)と首都高速道路が現れる。

新木場に停車する。

左手に首都高、右手にメルヘンな建物の舞浜

列車は荒川を渡り、首都高と併走する。

左手で高速道路の高架がカーブを描き、複雑に絡み合う。

京葉線で東京都最後の駅・葛西臨海公園に到着する。

旧江戸川を渡ると、右手の景色が変わる。

青い屋根に金色の壁の建物や、赤い半円状の建物が並んでいる。

ディズニーリゾートだ。

舞浜に停車する。

(別日に撮影)

跨座式モノレール・ディズニーリゾートラインが、ちらっと見える。

デルタに囲まれた二俣新町

舞浜を出ると、列車はカーブする。

再び、工場とマンションが並ぶエリアに入る。

新浦安、市川塩浜を通り、江戸川を渡る。

左手はずっと首都高だ。

インターチェンジでは、一際車の数が多くなる。

京葉線の高架の下から、別の高架が現れ、伸びていく。

二俣新町の駅の先にも、京葉線と別の高架が出現し、離れていく。

どちらも、西船橋へと向かう、武蔵野線の高架だ。二俣新町の北側は、無骨な高架に囲まれた三角地帯になっている。

車両基地真横の新駅・幕張豊砂と、突然大都会になる海浜幕張

列車は、南船橋に停車する。

スーパービバホームやイケアなど、大きな商業施設が建ち並ぶ。

新習志野も、似たような町だ。

2023年3月に開業した、幕張豊砂が見えてくる。

駅舎は、車両基地の真横に建つ。

ホームの天井は不思議なデザインをなしている。

いきなり、大きなビル群が見えてきた。

海浜幕張に停車する。

三井アウトレットパーク、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムなど、多くの商業施設が集まる。

いつ来ても賑やかな印象を受ける。

サッカーファンで賑わう終点・蘇我

海浜幕張を過ぎると、商業施設は減る。

代わりに、マンションが建ち並ぶエリアに入る。

列車は、検見川浜、稲毛海岸と、停車していく。

千葉みなとでは、左手にモノレールの駅を見ることができる。

(別日に撮影)

世界最長の懸垂式モノレール・千葉都市モノレールだ。レールが、急カーブを描いて続いていく。

右手に一瞬、港が見える。東京湾の最も奥に位置する港だ。

すぐに、終点の蘇我に到着する。

蘇我は駅前に商業ビルがいくつも並び、栄えている。

また、サッカーチーム「ジェフユナイテッド市原・千葉」の、本拠地でもある。

訪れた日は試合があったのか、混雑していた。

まとめ

京葉線は、ビジネス街と各地のレジャー施設エリアを結ぶ、賑やかな路線だ。

2023年5月乗車