名古屋駅の「うまいもん通り」の近くには、小さな改札がある。
左側はJR、右側はあおなみ線だ。
あおなみ線は、名古屋駅と臨海部を結ぶ鉄道だ。
2004年に開通した。
開通前は貨物路線だったが、輸送の需要が減ったことと鉄道空白地帯だったことから、旅客化が進められた。
全11駅で、所要時間は約24分。
車両はあおなみ線の名の通り、青色を基調としている。
側面の上半分が、紫がかった青色と明るい青色で塗装されている。
座席は90度と言っても過言ではないほど角張っていて、硬い。
列車は、ずらりと並んだJRの線路を横目に走っていく。
やがて右手に、車両基地が見えてくる。
時間によっては、様々な車両が待機しているのを見ることができる。
ささしまライブに到着する。
名古屋の都市再開発地区であり、利用者が多い印象を受ける。
列車は、ビルやマンションが建ち並ぶ中を走る。
荒子に着くと、左手に貨物ターミナルがあるのが分かる。
短い距離の間に、車両基地と貨物ターミナルを見られる路線は珍しい。
コンテナがたくさん置かれ、何種類かの電気機関車が停車している。
ターミナルは、次の南荒子まで続く。
列車は、ビルやショッピングモール、学校などのエリアを走っていく。
稲永まで来ると、生活感のあるエリアから、倉庫や工場の多いエリアへと変わっていく。
稲永を出ると、産業車両が行き交う高速道路と並走する。
左手に、運河が見えてきた。
川沿いに円柱形の構造物が並び、舟が何隻も停まっている。
奥には名港大橋が架かり、橋の下には多くの倉庫が建っている。
目を見張る光景だ。
野跡に停車する。
野跡から終点までは、非日常の光景が広がる。
まず左手に、廃棄物処理場が見えてくる。
山のようになった廃棄物を、複数の重機が掻き分ける様子を見ることができる。
次に、橋を潜って行く。
先ほどは遠くに見えていた名港大橋が、とても大きく感じられる。
とどめは、対岸の埋め立て地に建ち並ぶ工場街だ。
形も様々な、剥き出しのパイプや煙を吐き出す煙突が、海に沿って建つ。
終点・金城ふ頭からは、歴代の新幹線が展示されているリニア・鉄道館や、レゴの模型をモチーフにしたレゴランドジャパンといった、テーマパークに行ける。
また、展示場のポートメッセなごやもある。
中京地区の娯楽やイベントのスポットが、狭い範囲に集まっているといえる。
私は今回、金城ふ頭中央緑地という公園のような所で、対岸の工場街を眺めた。
じっくり見ても飽きない光景だ。
あおなみ線は、車両基地や貨物ターミナル、工業地帯を通り、港まで伸びる、爽やかな色合いの車両が特徴の路線だ。
2025年3月乗車