東京駅は大規模なので、慣れないと迷子になる。
中でも、JR京葉線は他の路線よりもずっと南側にあるので、乗り換えが大変だ。
そんな京葉線を、蘇我まで乗り通してみた。
京葉線は、都心と千葉県を結ぶ路線だ。
東京湾の埋め立て地を経由する。
1988年に全線開通した。
かつては、工場地帯を走る貨物路線だった。
工場用地から住宅用地へと変化するに伴い、旅客路線化した。
ラインカラーの赤色に合わせた、赤い帯を巻いた車両が走る。
鮮やかな印象を受ける。
意外にも、2011年までは水色の車両が走っていた。
赤い電車と水色の電車が並ぶ光景は、さぞ華やかだっただろう。
東京、八丁堀、越中島は、地下を走っていく。
越中島を過ぎてしばらく坂を登ると、地上に出る。
海と工場、マンションが混ざった光景が見られる。
潮見に停車する。
目の前に、大きくカーブした高架が見えてきた。
高い暴風壁に囲まれた線路を登り、急カーブを経て、トラス橋を潜る。
左手に、巨大な煙突(産業廃棄物処理場)と首都高速道路が現れる。
新木場に停車する。
列車は荒川を渡り、首都高と併走する。
左手で高速道路の高架がカーブを描き、複雑に絡み合う。
京葉線で東京都最後の駅・葛西臨海公園に到着する。
旧江戸川を渡ると、右手の景色が変わる。
青い屋根に金色の壁の建物や、赤い半円状の建物が並んでいる。
ディズニーリゾートだ。
舞浜に停車する。
跨座式モノレール・ディズニーリゾートラインが、ちらっと見える。
舞浜を出ると、列車はカーブする。
再び、工場とマンションが並ぶエリアに入る。
新浦安、市川塩浜を通り、江戸川を渡る。
左手はずっと首都高だ。
インターチェンジでは、一際車の数が多くなる。
京葉線の高架の下から、別の高架が現れ、伸びていく。
二俣新町の駅の先にも、京葉線と別の高架が出現し、離れていく。
どちらも、西船橋へと向かう、武蔵野線の高架だ。二俣新町の北側は、無骨な高架に囲まれた三角地帯になっている。
列車は、南船橋に停車する。
スーパービバホームやイケアなど、大きな商業施設が建ち並ぶ。
新習志野も、似たような町だ。
2023年3月に開業した、幕張豊砂が見えてくる。
駅舎は、車両基地の真横に建つ。
ホームの天井は不思議なデザインをなしている。
いきなり、大きなビル群が見えてきた。
海浜幕張に停車する。
三井アウトレットパーク、幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムなど、多くの商業施設が集まる。
いつ来ても賑やかな印象を受ける。
海浜幕張を過ぎると、商業施設は減る。
代わりに、マンションが建ち並ぶエリアに入る。
列車は、検見川浜、稲毛海岸と、停車していく。
千葉みなとでは、左手にモノレールの駅を見ることができる。
世界最長の懸垂式モノレール・千葉都市モノレールだ。レールが、急カーブを描いて続いていく。
右手に一瞬、港が見える。東京湾の最も奥に位置する港だ。
すぐに、終点の蘇我に到着する。
蘇我は駅前に商業ビルがいくつも並び、栄えている。
また、サッカーチーム「ジェフユナイテッド市原・千葉」の、本拠地でもある。
訪れた日は試合があったのか、混雑していた。
京葉線は、ビジネス街と各地のレジャー施設エリアを結ぶ、賑やかな路線だ。
2023年5月乗車